【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「起きたのか。」
直さんがあたしの荷物を持って
バスの中に入ってきた。
あたしは、慌てて
「すみません。ありがとうございます。」
といいながら、寝ていた座席から立とうとした。
1番後ろの席なので
前の席の通路との間に
地味に段差があった。
「いや、いい。」
そういってくれたが、受け取りに行くと
段差を踏み外してしまった。
すぐに、手を着くが。
イタッ
右手に鈍い痛みが
ジーン
とくる
そして、お尻にも痛みがくる。
やはり、
坂を転げ落ちて無傷というわけには、いかなかったらしい。
何やってんだろう。
全く。