【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「はいはーい。

そこまでにねー。

かわいい顔が台なしになるよ。」






思わず、涼をよんだとき 割ってはいってくれたのは

さっきまで

探していた、幸だった。

でも、あたし的には・・・


「ハイハーイ、そこ 明らかに残念そうにしない。

涼じゃないからって、

悲しそうにされると

傷ついちゃうからね。」


クルッとこっちを向いて、あたしにもハイテンションで話しかける。



「すみません






あの、2階に来てほしいと、

りょ、涼さんがいってました。

幸、・・・・・さんは早く行って・・・下さい」





敬語に詰まっていると、


幸は笑いながら、長めの金髪をかきあげた。


「いいよ。別に敬語じゃなくて。

そのうち、姫になるかもだし。」








姫?

なんだろ?

そう思ってると




「ねぇ、あたし達もタメでいいですか?」

さっきまでの、威勢をどこかへ捨てて

しおらしい、猫なで声でいう。



うへ、気持ち悪。



「いいよ。でも、二人っきりの時だけね」

幸はウィンク付きで答える。


調子いいなぁ。

でも、感謝しなきゃね。



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