【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
胸のうちに不満を募らせながらも、
グッと唇を噛んで我慢する。
「さなはね~」
と、まったく空気を読まない美紀がいきなり
話し出した。
「涼のことをね~」
なんだよ。という眼でこっちをみる涼。
「好きなんだって。」
!!!!!!!
「んだよ。結局・・・もか。」
「え?」
いきなり、涼が冷たい眼でコチラを睨む。
何て言ったか聞き取れず、聞き返すあたしにいっそう苛立ちながら、
「てめえもか、っつたんだよ。」
そういうと、さっさと下へおりていった。