【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
いつもと変わらない笑顔で、かけよっって来る。
なんなの!?
なかったことにされてるの?あたしの告白勝手にした癖に。
と、思ってしまうあたしがいる。
仕方ないとおもうんだけど。
あんなことされたし、仕方がないよね?
「ねー、さな?
どうしたの?
なんか、あった?」
と、言葉を続け小首を傾ける。美紀
「なんかよう?」
いくらかきつく、いってしまったのは、不可抗力だ。
もっときつく言ってもいんじゃないかとさえ思える
「ねぇ、どうしたの?」
と美紀は心配そうな顔をする。
うざい
うざい
うざい
いっちゃダメ
わかってる
お酒のせいだって。
覚えてないかもって。
でも
「美紀のせいじゃん。
なに言ってんの!」
あたしは怒りに任せて、怒鳴りつけた。