【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「直?なんで、?」
とぼけた顔をする美紀
いつもなら、可愛いとおもってたと思う。
でも、今はあたしの苛立ちを増幅させる。
気づいたら
パチン
美紀に平手打ちしていた。
「あんたなんて、だいっきらい。
とぼけた顔して、内心馬鹿にしてたんでしょ。
ああ、こいつも涼狙いだなって。
だから、ばらしたんでしょ?
涼にあたしの気持ち。
あたしが嫌われるの分かってて!
友達だって近づいて、最低。」
涙があふれてくる。
まともに美紀の顔、見れない。
「え?」
と、いう美紀のか弱い声が聞こえた。