【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「そうだな。この際、ユース高のやつを一応連れていっとけばいいしな。
それに、この写真みたかぎりじゃずいぶんと仲良さそうだしな。」
と、紅髪がなめ回すようにみる。
気持ち悪!
「連れテクぞ。」
紅髪の合図で、坊主もふくむ二人があたしの両腕を引っ張る。
「はなしてよ」
あたしがいうと、紅髪があたしの顎を掴み
クッと上に向けさせた。
あたしは両腕を捕まれているので逃げれないけど、それでも抵抗として身をよじった。
「大人しくしとけよ。
そうすりゃ、安全は保証して下さる。
俺らのトップ、悠貴様がな」
ゆうきって誰だろう?そうおもってると
一台の黒い車が路地を塞ぐように止まった。