【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~


「じゃあ、まずは座って。

シュンシュンひとっ走りしてきてくれるかな?」




シュンシュン?






悠貴のいった言葉の意味がわからなかった。


頭の上に大きな?マークが、ポヨーンっと現れる。




ちゅんちゅん?雀(すずめ)?


頭の中で雀がクルクルと回る






すると、不満そうに紅髪が


「りょ(了解の意味)。」


といい、いかにも不機嫌ですとアピールするかのように紅と黒のヘルメットを乱暴に棚から引ったくった。



そして、ドスドスと出て行った。


そんな、後ろ姿に悠貴は

「俺、ブラックで、あと、おやつもなんか買ってきといてね。」

と告げた。




軽く手を挙げて、走っていく紅髪をみながら


なるほど、さすが涼と対張っちゃうくらいの総長のことだけは、あるなぁと妙に納得できてしまった。




悠貴が、こちらに向き直りソファーを進めてくれる。


手持ちぶさた、だったので座らせてもらうことにする。




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