【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
ハァー。
あきらめのため息がでる。



「どうしました?」


悠貴に聞かれて慌てて顔をあげる。

心配そうに ジーッと見つめられていた。

そんな顔してたらパクッと食べられちゃうよ、肉食なお姉様たちにね。

なんて、注意したくなる。



「ううん。なんでもない。

ありがとう。」




そういいつつも、

きっと見つめられすぎて真っ赤だ、あたしの顔。




それでも、まったく気にせず。悠貴は

「そっか。」

とだけ、いった。




慣れてるんだろうなぁ。

そう、思った。



ふと、脳裏に涼のことが浮かんだ。



そういえば、涼も見られることに慣れてるっぽかった。

あえて、気づいても気づかないふりをするとことか、




タイプちがうのに、


いや、全ッ然違うのに



涼と悠貴は似ている。




そう、感じた。


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