【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~

バスの階段から声が降ってくる



「おい。乗らないのか?」



涼に言われて、急いで乗る




空いている席を探すと、

涼の隣だけが空いている

どうしよう。

学校まで立つのは、正直つらい




悩んでいると、

「おい。座れよ。」




涼が、そっぽ向いたまま進めてくる


ここで、断るのも

感じ悪いよね




「ありがとう」



座ると

涼に触れそうな距離の右側が

とても、敏感になっている気がする。

少し動いただけでも当たりそう

鼓動が聞こえるんじゃないかな?

そんな距離だ



柑橘系の

香料の臭いまでする。



みんなのうらやむ、ポジションだよね。

ここ。



イケメンの隣なんて特等席。

しかも、総長さん。

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