【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
かわりに
あたしの口から出たのは
「ごめん。なんか、大事な用だった?」
ありふれた言葉。
なんて白々しいのだろう。
どうせ、いけないのに用件だけでも。
そう思ってたのが
ばれたかのように、涼は話題をむりやり切り替えた。
「いや、別に・・・
それより、昨日なにしてた?」
昨日って、紅髪や悠貴達と一緒にいたけど
そんなこと言えない!
裏切り者って、思われるかな?
もっと嫌われるかも。
せっかく、話し掛けてくれたのに
仲直りの兆しが消えてしまうかも。
「え、えっとー。一人で本屋にいってすぐにかえったよ?」
うわ、すごくうろたえてる。
涼の顔、まともに見れない。
視線が動きまくっている。
絶対、怪しい。
なに隠してるって、思われたかな