【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
なにやってんの。
紅髪は!
そう思いつつ、あたしも歩み寄っていく。
「お迎えご苦労様♪」
嫌み、いっぱいに
そう言うと、紅髪は
驚いた顔をして、すぐにいつもの自分を
取り戻した。
「プッ、柄じゃねぇ。
似合わな過ぎでしょ」
ムスッとした顔をつくる。
「ほんと失礼しちゃう。
行くのやめようかな?」
「さっさと、いくぞ。
悠貴様が待ってんだ」
紅髪は、あたしのてを引いてどんどん歩く。
コンビニのとこに留めてあったバイクのところまでくると、
やっと、手をはなして
乗れ
っと目で指す。
あたしはスカートなのに。
ほんと、デリカシーないよね。
「さて、質問です。
あたしの履いているものはなんでしょう?」
「はぁ?スカートだろ。」
ヘルメットを被りながらこともなげに言う。
おい。