【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
この声は、っと前を見ると悠貴がたっていた。
「あー、すいません。
予想外にこいつがとろくて」
あ、紅髪。
あたしを売ったな。
でも、まぁ
遅れたのはあたしのせいか。
「すみません。」
めーいっぱい、すまなそうに
あやまる。
クスッと悠貴の笑う声がした。
「気にしないで。
それより、はよー上がって。
涼に乗り込まれる前に、話しておきたいことあんねん。」
え?乗り込んでくる?
「あの、乗り込まれるって?」
思いきって聞くと、
「気にせんといて」
と、あっさり流された。
「ほら。いくぞ。」
紅髪にも促され、あたしは二人に着いていくしかなかった