【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
そういわれ仕方なく、
スクールする。
見たくもない写真の一番下に
『お前の女は預かった。
返してほしかったら、一人で俺に殴られにこい』
ん?お前の女?
誰だろ?
この写真には女はあたししかいな・・・
「え?あたしが、涼のおんなーーーーーーー!」
「これで、君を助けに一人でここに来たらおもしろくない?」
助けに・・・
それって、すごーく魅力的な提案だ。
涼に、助けてもらえるなんて
そこまで、賭けてくれるなんて
でも、
「あたし、涼の彼女じゃないですよ。
それに、一度フラれてるし。
なにより、助けに来てもらえなかったら立ち直れないじゃないですか」
そう、立ち直れない。
でも、自信ありげに悠貴は断言した。
「大丈夫。来るよ。
だって、これ送ったの昨日だもん。
返信には来るって、あったし」
きのうー。
つまり、朝の時点で涼はあたしがドラゴンにいたのがばれてたんだ。
それで、挙動不審も気にしなかったのか。
「にしても、もう告ってるなんて行動力あるね。
そーユー子好きだよ。
俺にしない?」