【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「はへ?」
うわっ。
チョーチョー変な声でたよ。
「だからー。
涼なんて、やめて俺にしとけっつってんの。
どう?一応俺も、トップなんだけど。」
なにいってんの。
悠貴ってば。
「お断りします」
「うわー。即答かー」
あちゃー。という顔で大袈裟に残念がる。
「それに、告白だって自分からしたわけじゃないし。」
そう、あたしなんにも行動してない。
ダメ人間だ。
「いいんだ。べつに。
それより、俺と涼の昔話聞いてよ」
悠貴は、
あきらめたような、
孤独そうな表情で
語り出した。