【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
関西弁が混じるのは、転校していったからなんだ。
あまりのことに、感想が
そんなことしか、うかばなかった。
「俺、かわいそうやろ?
せやから、涼に同じ思いを味わって貰おーおもて、
あんたをよんだんや。
シュンシュンらー、外に出といて」
そういって、あたしを机に押し倒す。
「ちょっと、まって!」
叫びながら、紅髪を見る。
助けて。
「え?」
期待は裏切られ、
見たことのない、冷たい眼で睨まれる。
絶望な気分のまま、悠貴を見上げると、
悠貴は、あたしの両手を束ねて
右手のみで押さえ
眼鏡を外した
その眼は、寂しさと
やるせなさ
そして、復讐に駆られた
強さと弱さの混じったものだった。