【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
帰り道。
バス停まで二人で、歩く。
もちろん
涼とだ。
「なんで、あんなことになった。」
淡々と言われて
ビクッとなる。
「それはー、」
何て言おう。
涼のこと、知りたかった?
探りを入れてたみたいだよね。
悠貴につられてつい?
いや、もっと怒られそう。
しびれを切らしたのか、
涼がこっちを向く。
こわ!
じりじりと、壁の方に下がる。
フラッとよろけたが
幸い?
民家の塀があったためこけずにすんだ。
ん?
あれ。
塀ってことは壁ドン展開!?
どうしよう?!
そんな淡い期待は涼を見た瞬間
綺麗に打ち砕かれた。