【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
なんてね。
センチメンタルすぎるか。
でも、寂しい。
もう、離れるなんて。
そっと、寄り掛かってみる。
大きくてがっしりとしていて
でも、マッチョでもない。
うん。
なんて、理想的なのだろう。
最高!
って、あたしは変態か!?
っと、一人乗りツッコミをしてみる。
でも、全然気が紛れない、
空元気って、感じだ。
涼も、あたしに寄り掛かかりつつ
つぶやく。
密着しているので、涼声が耳に響く。
「なぁ、明日こそ
あいてんだろ?
倉庫に来いよ」
「え?なんで?」
「幸と直や、その他のメンバー達にも紹介しときたい。」
え、それって美紀もくるの?
くるよね。
あたし、叩いちゃったし
向こうも、あたしなんか嫌いだよね。
涼達目当ての
他の子と変わりなかったんだから。
「美紀くるよね?」
「?。
ああ。
当たり前だろ。」
やっぱり。
「ごめん。無理。」