【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「幸。ありがとう。
おかげでリラックスできた。
意外にいい奴だったんだね。」
笑いがおさまらないまま、
幸にいう。
「意外にって、俺かなり傷ついたんですけど。」
大袈裟に傷つくポーズをする幸をみてまた笑ってしまう。
すると、幸はさっと立ち直り
顔を近づける
「俺。姫のためならどこへでも行ってあげるぜ。
一緒に駆け落ちしたくなったら言いなよ?」
え?
冗談だと分かってても
つい、近くにある顔が恥ずかしくて赤面してしまう。
悠貴のときは、無我夢中でこんなこと思うひまなかったけど。
大胆不敵だなぁ~。
不良じゃなくて、ホストみたい。
将来、スカウトされるだろうな。
・・・カッコイイしね。二人とも(幸&悠貴)
意識を飛ばしていると涼の不機嫌な声が響いた。
「幸。近すぎ。
さっさと離れろよ」
その声に
ハイハイ、っと幸は離れた。
涼君
何で来てほしいときには表れないの?
なんて、ひねくれつつも
チョットは嫉妬してもらえたみたいで嬉しい。
そして、涼は幸のいた位置に足を組んで座る
涼を見つつ思う。
あー。やっぱり涼ってかっこいい。
あれ?彼氏を褒めたら
のろけかな?
キャッと赤面した顔を隠すように両手で覆う
そ~っと、指の間から
覗いたとき
!!!!!