【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「美紀?」
「だってそうでしょ?
勝手に、いままでの子と一緒にして
悪くない さな に当たり散らして
しかも、涼との仲を悪くしちゃって
ウチって、最低じゃん」
一気にしゃべると、美紀はすこし落ち着きを取り戻したようだった。
「ごめんね。ほんとに。」
しょぼんと、する美紀に
つい、クスッと笑みが漏れる
ちらっと涼を見ると、
いつものムスッとした顔。
でも、不機嫌なわけではなさそう。
もう一度美紀に向き直る。
今度こそ笑顔で会話したい。
「あたしもごめんね。
でも!涼と無事お付き合い出来ることになりました!」
そう、宣言すると
美紀は一瞬、面食らったような顔をして
すぐ笑顔になった。
そして、抱き着いてくる
「おめでとう!さな、涼!」
あたし達はギューっと、抱き合った
美紀は、あたしにだけ聞こえる声でつぶやく。
「これで、Wデート出来るね♪」
Wデートーーーーーーー
た、楽しみかも。
ちらっと、隣を確認してみる。
やっぱり なに考えてるかはわかんなかった
でも、いつかしたいな。
デート!