【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
うーーん。急に不安になってくる。
数分おきに携帯をチェックしてしまう。
「まだかなー?」
ポソッと言ったとき
背後から声がした。
「ま~だだよー」
この声は!
さっと、後ろを向くと悠貴が立っていた。
その後ろには、紅髪や、ちび、坊主もいる。
あたしはさっと、三歩後ろに下がる。
前に襲われたしね
さすがに、学習したよ。
「久しぶりやな。
なんや、デートかいな。
っていうか、そんな逃げんでも・・・」
そういって、軽く右手をあげる。
「おっす。」
と、紅髪が続く。
ちびと、坊主はペコッとしただけだった。
「なにしてんの?男だけで・・・合コンとか?」
ちょっと、強引に逃げたことをごまかす。