【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
顔が真っ赤になりつつも、
なんとか文句を言おうと
口を開けるも
声にならない
なんかずるい。
あたしばっかり、翻弄されてる。
ムゥー。
っと、膨れていると
携帯がなった。
渋々とる。
「さな?今どこ!
今、待ち合わせのところにいるんだけど・・・」
美紀からだった。
「わかった。今行くね。」
「はいはーい。」
短く言葉を交わし電話をきる。
「ほら、いくんだろ?」
先に歩き出した涼を追いかけて
あたしも歩き出した。