【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「おまえは、チームにどんな利益を生み出せるんだ?」
続けて意地悪く言ってみる。
ささやかな仕返しだ。
さっき、笑われたしな。
そして
どんな反応が返ってくるのか楽しみに思っている自分もいる。
静かにさなの言葉を待つ
しばらく、考えていた
さなが顔をあげた。
「なにもないけど
でも、入りたい
その思いは、一番強いです。」
真っ直ぐ射抜くような眼
良い眼だ。
直感でそうおもった。