【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
自宅。
ジーーーー
風呂上がりに、タオルで髪を拭きながら
自室でくつろいでいると
マナーモードにしている携帯が震えた
めんどくさいがでるか。
「もしもし。」
『オレオレ、みんなのアイドル幸君こと
安曇(あずみ)幸でーす。』
ッチ。幸か。
切るにきれねぇ
「なんかようか?」
『いやいや。俺の用じゃ・・・』
「じゃぁ、切るぞ。
別に明日会うんだしいいじゃねぇか。」
『そんなこと言うなよ。
今から送るメアドなさなちゃんのだから
お見舞いメール&肝試しの日程知らせといて。
日程は、一緒に送ったからさ。』
「・・・」
なんでてめぇが、さなのメアド知ってんだよ。
っと、突っ込みたいが
いつものことなので、気にしないふりをする。
『聞こえた?』
「ああ」
『じゃーねー』
軽快にいう幸に、多少イラッとするが
我慢だ。
仕方ないのでメールを確認する。
これか。
ん?
なんで、こんなごちゃごちゃしてんだよ!
ありえないくらい、可愛いメールを簡素に打ち直す
最後にお見舞いの言葉を足して
送信ボタンを押す。
すると、直ぐに返事がかえってくる
バスでくるという、
さなに迎えに行くといってメールを送る
・・・心なしか急に肝試しが楽しみになった。