【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~



おもしろい顔





って俺もしかしたらSなの・・・か?






さなは、ビクビク警戒しながら

スマホををとりだす。

どこをバックに撮ろうか、見回しているようだ。

撮影場所とかかれた紙がありそこで撮ることになった。





カメラをさなに任せるが


なかなか、綺麗に撮れないようだ。



「かせ。

俺がするわ」




と、さなからスマホをとり

さっさと撮影する。





・・・幸がどんな仕掛けを用意したのか楽しみだ。




と、期待混じりに先を急いだ







廊下に赤いひかりが五つ。

先生が授業のときスクリーンに映したものを

指し示すのに使う。細い光が

ゴム飛びのゴムのように

クロスさせてあったり

高低さをつけてあったりして、

道をふさいでいる。

横には  

"当たらないように通れ"

とかかれた紙がある。



くだらねぇ



何だよこれ

肝試しじゃねぇだろ。

怖くねぇし



「いくぞ」



普通に通ればいいだろ




パシュ。



歩いていくと窓からなにか飛んできた。


つめてぇ。


水か・・・

服が濡れて透けている。

さなに当たんなくてよかったわ




当のさなは口元をおさえながら、

自分の引き締まった筋肉をガン見していたのだが。

“知らぬが仏“


である。








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