【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
怒鳴ると、さなは
グッと唇を噛んで我慢するようにしたを向く。
「さなはね~」
と、まったく空気を読まない美紀がいきなり
話し出した。
「涼のことをね~」
なんだよ。
悪口か?
さなを見る
「好きなんだって。」
“好き“・・・か。
幸の言ったとおりだな
「んだよ。結局・・・もか。」
「え?」
聞き返すさなにいっそう苛立ちながら、怒鳴る
「てめえもか、っつたんだよ。」
そういうと、さっさと下へおりていく。
バイクのところにいき
乱暴に運転する。
イライラする
どんどんスピードをあげて走る。
結局、みんな同じかよ。
・・・なんで傷ついてんだ俺
こんなの、慣れてんのに。
帰りたくなくてそのまま飛ばす。
今日はオールで走るか。