【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~


「君は何なら(何の勝負なら)できるのかな?

俺が、合わせてやるから選びなよ」




「いや、いいよ。

そんなことして、勝っても嬉しくないしね

涼くん。君が負けを認めないだろうから二度手間だ」



なかなか決まんねぇ




「ストーップ」



さなが突如叫んだ

俺らはピタッと言い合いをやめて

さなを見る。


同時に「あ」っという。

やべぇ、忘れてた。

でも、

懐かしいな、この感じ



「楽しそうにしてるとこ悪いけど、

あたしそろそろ帰りたいんだよねー

あたしが決めていい?」


そういって、微笑むさな。



どことなく、すごい迫力だ。

一応頷く。


わ、話題をふろうか。



「なににすんだ?

まぁ、なんでもいいけどな

ねぇ、悠貴くん?」


ちらっと見ると

悠貴も楽しそうだ。


純粋に勝負したかったのか?





「卓球 10本勝負

でいいよね。」

さなの提案に



「ああ。」

と、おれ



「勝てるんか?俺に

てぇ抜いたろか?」


と悠貴。



「はじめよー。二人とも頑張ってー。」




「任せとけよ。勝ったら俺の女になれ」


悠貴。

なに言ってんだ。

俺のだっつてんだろ。




「まだ、そんな減らず口叩けるんですか?

いつまで、そんなことできるのでしょうね。


見とけよ。さな。

俺が勝つから」




そういって、悠貴と向き直った










結果は、


10対8





フッ


俺の勝ちだ。





さなの腕を引っ張るようにして外に出る。



悠貴を見ると満足そうに頷いた。


でも、眼があきらめてねぇ。



勝ててよかったわ


ガチで




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