【完】翼龍 ヨクリュウ ~あたしとクールで腹黒な総長と~
「あの、先にひとついいですか。」

と、あたしは胸の前で手を組んで

強くにぎりしめた。

「なんだ?」

ヴ、なんか空に雲がかかって

寒くなってきた。

右手で伸ばした左手をさする。



なんかすごく寒い

空気が凍ってたりするのかと

疑いたくなるほど。

もちろん。

緊張感からの体感だ。


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