大好きだよ?お兄ちゃん
目をつぶり…
唇を重ねた。
「俺は…杏が好きだよ。付き合いたいと思う」
「…!」
杏は顔を赤くしながら下を向いた。
「杏といるとドキドキするし、もっと触れたいと思うことがたくさんある。」
繋がれた手が反応する。
「杏がいなくなったら、俺は俺じゃなくなる。」
その言葉で杏が俺と目を合わせた。
「私も…//!」
「私…お兄ちゃんのことが好き…! 」
顔の赤みを増しながら告白する姿は今まで見たことがない、女の顔だった。
兄弟でなんて、旗から見てもおかしいし、きっと反対もされるだろう。
孤独ゆえの歪んだ愛?
違う
杏を…“妹”が取られたくないから…?
違う
兄弟愛?
違う!!
この気持ちは…
ホンモノだ。