大好きだよ?お兄ちゃん

3 どうするの?

*杏 side*

「はぁ…」

次の授業は理科…
通称カエルの授業だ。

まぁ理科終わったらお昼なんだけど…

「お腹減ったよな~」

あの日からとじょー君はいつも通りに接してくれている。


何もなかったかのように。


「杏っ今日こそ寝ちゃだめだよ!」

ニコッと笑う姫美ちゃん。姫美ちゃん家以来、私のことを呼び捨てで呼んでくれている。


「北条いつから杏って呼ぶようになったんだよ」
すると姫美ちゃんは

「あの日の次の日だよっ」

パチッとウィンク。

とじょー君は笑っていなかった。

「え…?あの日って…」
とじょー君は私の顔を見つめてきた。

姫美ちゃんのバカ!!

「姫美ちゃん~!」

するとチャイム音と同時に先生が入ってきた。

「理科寝ちゃだめだよっ」

姫美ちゃんはペロッと舌を出し、前を向いてしまった。


「あーーーん~?」

とじょー君からの冷たい視線…



うぅう…








< 38 / 133 >

この作品をシェア

pagetop