大好きだよ?お兄ちゃん
「あのさぁ…杏ちゃんって子の名字ってなーに?」


うっすら笑みを浮かべる姉貴。

多分適当にヤマダとか言ったら、私がぶん殴られる。

「…本多…だけど?」

すると姉貴の顔に満面の笑みが。

気味悪がると…



「今度さぁ…杏ちゃんの髪の毛…もらってきてよ」


髪の毛? まさか姉貴レズ?

でも姉貴のまとった黒いオーラのせいで…



「わかった」


それしか…言えなかった。




< 43 / 133 >

この作品をシェア

pagetop