大好きだよ?お兄ちゃん







「やっと帰れるよ~!さっ!とじょー君、姫美ちゃん!私の家で勉強しよっ」

部屋一生懸命掃除したんだ、と言うのは私の親友。

ごめんね、と思いつつ

ブチッ

髪の毛を抜いた。

「?なんか今髪の毛引っ張られた?」


まさかの気づかない。

背後に私がいるんだから、私しかいないでしょ…

と言いたくなるのを我慢し、杏の髪の毛をポケットに突っ込んだ。


「ほ、本当に杏の家で勉強するのか…?」

東条君とうじょー。笑

ダジャレみたい。

しかもなに杏の家でって所を強調してんのよ…

まぁ いいわ。


「ごめんねっ!今から少し先生に呼ばれてて~!先に行っててくれない?」

直ぐに行くから、と後から付けて。

杏はオーケーと言い、平常だったが東条君はやや顔を赤くしていた。


これが私から教えられることよ。



教室を出ていく直前に東条君にウィンクをした。



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