大好きだよ?お兄ちゃん
*東条 碧 side*

ESN?

そんなのは中2で習ったことない。

アルファベットと勘違いしてるバカな幼なじみは理数が苦手だ。


まぁ…全教科ほぼダメだけど…


「アホ杏ー!!」

気づいたら家中響き渡るくらい、叫んでいた。



「杏…?」

しーんと静まり返るなか、部屋のドアが開く。

北条かと思いきや…


「お、お兄ちゃん!?」

「な、直哉!?」


杏の兄さん、そして杏の好きな人だった。


チラッと杏の顔を見る。

すると今まで見たことのないような表情だった。


「お兄ちゃん…どうしたの?学校は?」

顔を真っ赤にして話す。

杏の返事を返さず、直哉兄さんはこっちを見た。
すごい睨んで。




「なんで直哉って呼び捨てなんだよ…東条。」




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