大好きだよ?お兄ちゃん










「もしもし、網走?今終わったわ。来てくれないかしら?」





病院の玄関には数十人のお医者さんや看護師さんが集まっていた。


チラッと北条が見ると黄色い喚声があがる。


「素敵~舞美さまぁ~!」



「ぜひ、うちの息子と!!」



さっきなんてバラの花束をもらっていた。




院長の娘である私に手厚く出迎えて私の父にイイコアピールよ。


北条はさっきぼそりと言っていた。





イイコ…か


俺は…

どうすればいいんだろう…?







「あ!網走が来たわよ!」




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