コトノハの園で
――
「――そうだね。ありがとう」
「いーえ」「どういたしまして」
青春時代を共に過ごした仲間との、大人になってからの時間。それは、諭されてみたり、巻き込まれてみたり、とんでもなく恥ずかしかったり、心地よかったり、青い春のままだったり――
――もうどうしようもないほど、かけがえのない大切なものだ。
話は終わりだと、僕はもう放っておかれてしまった。ふたりは蟹に没頭している。その姿は頼もしく、もう言うことなどないと語っていて。
ああそうだよ。
僕は――。
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