コトノハの園で
6・マホウツカイのコウカイ
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――寂しくても、我慢してくださいね――
暫く来られないと言われたあとに続いた言葉。
まるで、魔法にかかったような浮遊する日々。
資料探しに向かった大型書店で目に留まった一冊の本。
迷いなくレジへ持っていったのは、きっと、その魔法のせいだ。
喜んでくれるだろうか?
考えたのも、きっと。