非リアな僕ら



「で、これからどうすんのか決めてんのか?」

「いいえ。」


当たり前にノープランです。


「だと思った。んじゃ、ちょっと俺の用事に付き合え。」

「どこに行くんですか?」

「無理矢理誘ったんだから何も言わず付き合えよ。」


…先輩の笑顔が、本当、きもい、です。

イケメンが台無しですね。


「…分かりましたよ。その代わり、後でなんか奢ってくださいね。」

「そのつもりだ。」


…意外です。まさか了解してくれるとは……。


「先輩…なにか企んでるんですか?」

「とりあえず行くぞ。」


ま、いっか。

そう思って先輩についていく。



「そうだ、後輩よ、甘い物は大丈夫だよな?」






< 16 / 38 >

この作品をシェア

pagetop