非リアな僕ら
「そんなことないですよ!あの時はいつも以上に上手く歌えたし、先生も笑いながら上手いねって言ってくれましたよ!」
「気つかってくれたんだよ!先生すんげえ苦笑いだったぞ!」
「まさか!いつも上手すぎてやばいから聞きたくないって言われるんですよ!」
「いや、その人優しいな!言っとくがお前、俺が1度も見たことがないくらいの音痴だぞ。それはもう、酷すぎて泣いてしまうくらいの。」
そんな…。確かに音楽の成績はいっつもひどいですけど。
「先輩、私自分が音痴だと、一度も思ったことないんですけど。もしかしたら先輩の聞き間違いかもなんでカラオケ行きませんか。」
「絶対行かねー‼︎お前の歌声は2度と聞きたくないわ‼︎」
「そんな事言わずに行きましょ、先輩!」
「いかない!ほら、帰るぞ‼︎」