大嫌いなアイツの彼女になりました。





 きっと、あたしが無理しているとでも思っているのだろう。


 だから、その不安を消すかのように自分の意思をはっきりと伝えるように、

「土曜日でいい?って双葉ちゃんに言っておいて。その日、迎えに来てくれるかな?家の場所分からないから」

 と、わざと強い口調でそう言った。



「……そっか。分かった!言っておくね」

 あたしの意思の強さを感じたのか、望月相馬もなんとか納得してくれたようで、そう言って微笑んでくれた。



 よしっ!

 負けないぞ~~!!




















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「お待たせーっ」


 土曜日、駅前。

 1時前、気持ちの良い秋晴れ。


 約束通り、今日は双葉ちゃんと勝負する。

 勝負って言っても、何するかは分かんないけど。


 多分、出来る。

 こう見えて、運動も出来るんだ。


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