大嫌いなアイツの彼女になりました。

大嫌い














~相馬side~




「あー、眠い」

 俺はそう呟きながら、弁当箱を揺らす。





 学校中がやけに騒がしい、昼休み。


 売店に行く生徒もいれば、教室で食事する生徒もいる。

 もちろん、早弁してすぐさまどこかに遊びに行く奴もいる。


 そんな中、俺は純香ちゃんの教室へ向かっていた。

 理由なんて、もちろん一緒にご飯を食べるためだ。



 付き合い始めてから、もうどれくらい経っただろうか。


 俺らはずっと昼食を一緒に食べている。

 帰るのももちろん一緒だ。





「純香ちゃーんっ」



 純香ちゃんの教室に着くと、俺はガラッとドアを開けた。


 俺の学校は、休み時間中他クラスに入ってもいいため、いつも純香ちゃんの教室である2-Dで食べている。




 いつもは窓際の席で弁当箱を用意して待ってくれている純香ちゃんだが……今日は、そこに姿が見えなかった。


 というより、教室にもいないようだ。



「あ、れ……?」



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