大嫌いなアイツの彼女になりました。
<どっちにしろ、純香。あんたが傷つかないようにしなさいよ>
続けて送られてきたメッセージに、あたしは首を傾げた。
<傷つくってどういうこと?>
<誰かに復讐するって自分の悪の感情から生まれる物でしょ?常識として考えたら、最低なことだよ。純香は優しいからさ、そんな自分で自分を傷つけちゃいそうじゃん。だから、嫌になったらやめること!>
「みお……」
みおは、本当に優しい。
いつもあたしを気遣ってくれていて、想ってくれていて。
<あと、いくら復讐だからって好きでもない人に自分売るなよ!>
そのメッセージも無愛想に優しくて。
つい、頬が緩んでしまった。
<あったりまえ!<`ヘ´>>
だから、あたしもそう送ったんだー-・・
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デート当日。
可愛らしい白いワンピースの上にウエストのところでくくって袖を捲った短いデニムシャツ。
新しい白いハイヒールもめっちゃ可愛いし。
「よしっ!」