大嫌いなアイツの彼女になりました。








------------------





「わーー………」


 あたしはベッドに寝転んだ。

 手に握られたネックレスをじっと見つめる。




 今日、中川くんに告白されました。

 ……どうしたらいいんでしょうか?


 誰に尋ねているのか、自分でも分からない。

 神様ってやつだろうか?




「はぁ……これ、どうしよう」


 手に握っているネックレスをプラプラ揺らす。


 誕生日デートをした時、望月相馬に貰ったもの。


 もう別れたんだし、捨てる……?

 いや、それはちょっと悪い気がするし……。

 けど、こういうのって持っていない方が良いとか言うよね?



「うーん………」

 こんなことすら決められない自分に、嫌気が差す。



 デート、行こうかな……。

 今週の日曜、バイト休みだしなぁ。

 でも、中川くんが好きなわけじゃないし……。






< 151 / 203 >

この作品をシェア

pagetop