大嫌いなアイツの彼女になりました。
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「わーー………」
あたしはベッドに寝転んだ。
手に握られたネックレスをじっと見つめる。
今日、中川くんに告白されました。
……どうしたらいいんでしょうか?
誰に尋ねているのか、自分でも分からない。
神様ってやつだろうか?
「はぁ……これ、どうしよう」
手に握っているネックレスをプラプラ揺らす。
誕生日デートをした時、望月相馬に貰ったもの。
もう別れたんだし、捨てる……?
いや、それはちょっと悪い気がするし……。
けど、こういうのって持っていない方が良いとか言うよね?
「うーん………」
こんなことすら決められない自分に、嫌気が差す。
デート、行こうかな……。
今週の日曜、バイト休みだしなぁ。
でも、中川くんが好きなわけじゃないし……。