大嫌いなアイツの彼女になりました。
……次の日、相馬くんは何か話したそうにじっとあたしを見ていたが、あたしは何も知らないフリをした。
時々話しかけようとしてきたけど、それも無視した。
……それから程なくして、お父さんの転勤であたしは転校して行った・・・
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「……まさか、高校生になって出会うとは、思っていなかったけどね」
苦い思い出に胸を痛めながら、そっと呟いた。
……ごめん、みお。
あたし、やっぱり〝復讐〟以外に望月相馬と付き合っていた理由がないみたいだよ。
きっと、あの時傷ついた分はもう、全部やり返せたと思う。
だからもう、何も引け目を感じなくていいよね?
あたしは立ち上がる。
そして、ネックレスを引き出しの中にしまう。
胸に突っかかっている〝何か〟を無視して、あたしは「よしっ」と気合を入れる。
……そして次の日、あたしは中川くんとデートする約束をした。