大嫌いなアイツの彼女になりました。






 自分の気持ちもよく分からなくて、どうすればいいのかも決まらないあたしはまた、返信せずに携帯の画面が暗くなっていくのを見つめていた。



 そして完全にメッセージが見えず画面も真っ暗になった携帯をゆっくりと床に置くと、あたしはまた膝の間に顔を埋めて目を瞑った。





「どうしよう……」


 そう呟くだけ、無駄だった・・・






















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 結局、それからも何も出来ないまま、何も決まらないまま、時が流れた。

 そして、今日から二学期が始まる。



 新たな気持ちで頑張ろう!なんて思えるはずもなく、ため息を吐き気味に教室に入ると、後ろから肩を掴まれた。



「うわっ!」

 驚いて肩をビクッと跳ねさせる。


 そして振り返ると、

「わっ……先生」


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