大嫌いなアイツの彼女になりました。
自分の気持ちもよく分からなくて、どうすればいいのかも決まらないあたしはまた、返信せずに携帯の画面が暗くなっていくのを見つめていた。
そして完全にメッセージが見えず画面も真っ暗になった携帯をゆっくりと床に置くと、あたしはまた膝の間に顔を埋めて目を瞑った。
「どうしよう……」
そう呟くだけ、無駄だった・・・
------------------
結局、それからも何も出来ないまま、何も決まらないまま、時が流れた。
そして、今日から二学期が始まる。
新たな気持ちで頑張ろう!なんて思えるはずもなく、ため息を吐き気味に教室に入ると、後ろから肩を掴まれた。
「うわっ!」
驚いて肩をビクッと跳ねさせる。
そして振り返ると、
「わっ……先生」