ちびっていうなや!!
『あずも、好きやったんやろ?』


一瞬の胸の痛み。


「大丈夫!
私は平気やから、
第一、あんな彼氏なんか
いらんし?

どSとかさ?
もーちょっと、
自分のこと考えてくれる
イケメンがいい!


るな、
後藤先輩に
告りなや、

きっと、OKしてくれるよ」

私は走ってその場を去った。



屋上のドアの横にいてくれた稍に飛びついた。
声が出ないほど、泣きじゃくった私を
稍はお母さんのように
優しい言葉で
慰めてくれた。


翌日目が腫れたけど
すっきりしたんだ。
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