渡せない手紙 〜恋愛ダイアリー〜
自然と、涙は出てこなかった。
でも、次の日、友達に抱きしめてもらった時、涙が止まらなかった。
おまけに次の日は、学校のプログラムで、ヒカルは、新しい彼女とステージで歌ったのだ。
ヒカルはギターを弾いて、新しい彼女が歌った。
なんだか、ムカついた。
私が、彼の隣にいるはずだったのに。
そんな時、悠が、教室に入ってきて
『遊里、大丈夫?』って言ってくれた…。
クラスが二年に進級して、すぐにヒカルにアプローチされて、それからずっと悠とは口を聞いてなかった。
だから、ビックリした。そう聞いてくれて…
私はにっこりと笑った。大丈夫だよ?って、そう笑ったんだ。
全然大丈夫じゃないのに...