カカオ51%恋愛
今だって目の前の彼に触れたくてたまらない。
柔らかそうな黒髪に手を伸ばし、引っ込める。
私が触れるなんて烏滸がましい。
ああ、でも!吸い寄せられるように彼の髪に手を伸ば…そうとしたとき。
ガシッと手首を捕まれた。
えっと、、
「は、林君?」
安眠を妨害されて不機嫌そうな林君が私を見つめている。
ちなみに手を掴んでるのも林君である。
「なに、しようとしたの?」
私の目をみつめ、言い放った彼の言葉にボボボッと頬が赤くなる。
「え、えへへ。ついつい林君にさわりたくなっちゃった」