カカオ51%恋愛
「あんたも不憫ね」
気の毒そうに私を見るマキちゃん。
「でも、そーゆーところも好きなの」
林君を想像するだけで、口からぐへへへと声が漏れる。
「アンタも一途よね」なんて気持ち悪そうに見られたって傷つかないよ。
それに、林君はその容姿からモテモテだ。
私じゃない女の子からもたくさんもらうんだろう。
別に私からのチョコなんて無くても気づかないと思うし、そもそも彼はそんなの求めてないと思う。