未来ーサキーの見えない明日までも。
「煩いよ、達樹。いらっしゃい、おじさん、サヤ、奏多」
続いて出て来たのは長女、美月。ショートカットの栗色の髪がよく似合う。
「おはよ、みっちゃん。今日はお招きありがとう!」
「いーえー。さ、上がって」
美月の言葉に三人は従う。その間、祥多と達樹は睨み合ったままだ。
リビングに入ると、中は盛大に色鮮やかに飾られていた。
「あ、いらっしゃーい」
キッチンの方から美月と達樹の母、美香子が顔を出す。
「あ、美香子さん。お邪魔してますー」
「サヤちゃん、ちょっと見ないだけで大人っぽくなったわね。恋でもしてるのかしら」
ふふっと笑う美香子に、祥多がショックを受けたように祥花を見る。
「サヤ! お前、そんな大事な事はちゃんと父さんに報告しないとダメだろ!」
「俺の時と全然違う反応だな、父さん」
「お前はいいんだ! 嫁に行かないんだから!」
祥多の言葉に、皆が笑う。
「あら、楽しそうね。アタシも混ぜて」
ひょっこりと顔を出したのは、主催者である花園直樹。
「あ、なっちゃん!」
「きゃ~っ! サヤ、会いたかったわ~!」
ひしっと抱き合い、数週間振りの再会に喜ぶ。
彼、花園直樹は男であるが、女装に女口調。自他ともに認める、俗に言うオカマ。
「もう中3よね! やだ、あの頃のノンノンにそっくり!」
ノンノンというのは、祥花の母・花音の愛称だ。とは言っても、そう呼ぶのは直樹のみ。
「苦しい苦しい! なっちゃん、苦しいぃー!」
「あははっ!」
じゃれあう二人を優しく見守る祥多と美香子。笑っている美月。ツンとそっぽ向いている達樹。無表情に見つめる奏多。
ピンポーンと呼び鈴が鳴る。
「最後のお客様ね」
美香子が笑いながら最後の客を出迎える。
「いらっしゃい、早河君」
「お招きありがとう、美香子さん」
早河隆太はにっこりと笑った。
続いて出て来たのは長女、美月。ショートカットの栗色の髪がよく似合う。
「おはよ、みっちゃん。今日はお招きありがとう!」
「いーえー。さ、上がって」
美月の言葉に三人は従う。その間、祥多と達樹は睨み合ったままだ。
リビングに入ると、中は盛大に色鮮やかに飾られていた。
「あ、いらっしゃーい」
キッチンの方から美月と達樹の母、美香子が顔を出す。
「あ、美香子さん。お邪魔してますー」
「サヤちゃん、ちょっと見ないだけで大人っぽくなったわね。恋でもしてるのかしら」
ふふっと笑う美香子に、祥多がショックを受けたように祥花を見る。
「サヤ! お前、そんな大事な事はちゃんと父さんに報告しないとダメだろ!」
「俺の時と全然違う反応だな、父さん」
「お前はいいんだ! 嫁に行かないんだから!」
祥多の言葉に、皆が笑う。
「あら、楽しそうね。アタシも混ぜて」
ひょっこりと顔を出したのは、主催者である花園直樹。
「あ、なっちゃん!」
「きゃ~っ! サヤ、会いたかったわ~!」
ひしっと抱き合い、数週間振りの再会に喜ぶ。
彼、花園直樹は男であるが、女装に女口調。自他ともに認める、俗に言うオカマ。
「もう中3よね! やだ、あの頃のノンノンにそっくり!」
ノンノンというのは、祥花の母・花音の愛称だ。とは言っても、そう呼ぶのは直樹のみ。
「苦しい苦しい! なっちゃん、苦しいぃー!」
「あははっ!」
じゃれあう二人を優しく見守る祥多と美香子。笑っている美月。ツンとそっぽ向いている達樹。無表情に見つめる奏多。
ピンポーンと呼び鈴が鳴る。
「最後のお客様ね」
美香子が笑いながら最後の客を出迎える。
「いらっしゃい、早河君」
「お招きありがとう、美香子さん」
早河隆太はにっこりと笑った。