未来ーサキーの見えない明日までも。
恋愛感情はない。
幼なじみとして育ち、実の姉であるかのような彼女には放って置けない危なっかしさがあった。
まっすぐひたすらにアイツを追い続けるその姿勢は尊敬にも値したが、その分叶わないときのことを思うと胸が痛んだ。
現実を受け入れられず遮断し、二人を傷つけることしか出来ない。苦しむ彼女に、自分のできることは何もないに等しかった。
彼女も二人も、自分にとってはかけがえのない幼なじみ。大切な友人。
皆が幸せになる道を拓く手助けになれれば、自分はこの上なく幸せだと思う。