二回目の赤い糸~失った彼女を取り戻すために~
「朝日さん、おすすめの美味しいお店があるんです!そこにいきませんか?」


「はい!行きましょう。」


港は、美春の言う美味しいお店に行った。


「ここです!」


そう言って案内されたのは、薄い桃色の建物の喫茶店「キュート」だ。


「女の子っぽいお店ですね。」


「けど、結構男性の方も来ていますよ?」


そう言って、美春は中に入っていった。


「いらっしゃいませ。、、、、、美春さん!!!珍しくお二人ですね?」


「こんにちは。七奈美さん。ちょっと理由があって、、、。」


「そうなんですね。では、机の方へ案内させて頂きます。」


美春達は、奥の窓側に案内された。


「では、ごゆっくり。」


七奈美という人は、カウンターへと向かった。


「中は、とてもレトロな雰囲気ですね。」


「そうなんですよ!結構私、ここのお店落ち着くんですよ。」


「そうなんですか、、。」


「あ。そう言えば、あまりお互いのことをよく知らなかったですよね。
私から自己紹介しますね。」


「あああ、そう言えばそうですね。あ。僕からしますよ。」


「そうですか?分かりました!」


「えっと、、改めてはじめまして。朝日 港 と言います。職業は、料理人。
歳は20です。よろしくお願いします。」


「わああ!料理人ですか?とてもかっこいいですね!」


「いえ、、そんなに上手いわけでもないですが、、」


「しかも、先輩なんですね!」


「えっ?そうなんですか?」


「はい!えっと、改めてはじめまして、鈴城 美春です。職業は文具の開発担当をしています。歳は19です。」


「そうなんですか!!!開発するって大変じゃないですか」


「そんなことないですよ?お客様が私の考えた商品を、使って笑って頂けると、さらに作りたくなって、、。とても楽しいですよ。
朝日さんも、料理大変じゃないですか?」


「よく大変だろ。って言われますけど、お客様が美味しく食べて頂ける姿を見るととても嬉しくなって、、。」


「とても仕事を楽しんでますね。なんかすごいですね」


「鈴城さんの方こそ、すごいです…なんか本当に充実してる感じが!」


「いえ………、せっかく案を出しても却下されたり、苦情が来て頭を下げるばかりで、、、。」


「けれど、それでも商品開発に熱心で諦めないですよね!すごいことだと思いますよ。」


「…。そう言って頂けるとなんか嬉しいです。…ありがとうございます。」


「いえいえ。」


「なんかまた、慰めて頂いちゃいましたね、しっかりしないといけないですね!」


「諦めずに前へ進むことが大切ですから…」


「はい!頑張ります!」











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